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【着物道通信No.63 絹は暖かい】

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絹は暖かい

きものとは心身ともに自分を高める衣服!!
もっとも輝く日本女性になるための着物道 谷加奈子です。

2019年1月21日は、「満月」。

満月は月全体に太陽の光をいっぱい浴びているので
パワフルな月のエネルギーが満ちています。

今夜もお月様の輝きから
心のエネルギーをいただきましょう!

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◆◇絹は暖かい◇◆
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1月20日は、大寒でしたね。
これから、立春までが
一年で一番寒い時期になります。

大寒とは
冷気が極まって
最も寒さがつのる時期

この時期に
味噌作り
醤油作り
日本酒作りが
行われるのは
気温が低いので
雑菌が少ないから。

長期保存できる
発酵食品が多いのは
先人の生きる知恵。

今でもそれらを美味しく
いただくことができるのは
ご先祖様のおかげですね。

おかげさまといえば
先日、こんなことがありました。

その日は気温も低かったのに
コート無しで
外を歩かなければならない状況でのこと。

日頃、お手入れが楽なように
化学繊維の着物を
お召しになっている方が
正絹の着物を着て外を歩いている時
「絹がこんなに暖かいとは
知りませんでした。」
とお話しされていたのです。

そう、絹は暖かいのです。

昔は褞袍など
真綿が入ったものを
防寒着として着ていました。

真綿というと
木綿?
と思いがちですが
絹を指します。

昔から
絹は暖かく
人間を包んでいたのです。

体験することで
違いがわかる
大切ですね。

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◆◇お蚕さま◇◆
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日本に養蚕が伝わったのは
紀元前200年前
弥生時代のことです。

蚕は自然界には存在せず
完全に人間が家畜にしました。

小学校の頃に
育てたことがあるかと
思いますが
お蚕さまは羽があっても
飛ぶことができず
三日三晩
ひたすら桑の葉を食べ
やがて、口から白い糸を吐き
繭を作ります。

江戸時代は
良質な生糸が作れず
また生産も足りなかったため
中国からの輸入していました。

その代金は銅との交換。
結果、かなりの銅が流出し
幕府は養蚕に力を入れ
全国で盛んになったのです。

農家では
1年に3回から4回
お蚕さまを育て
繭を作っていたこともあり
福財をもたらす神さまとして
大切にされていたことも
自然の流れに思えてきますね。

先人は、「お」を付けることで
大事にする気持ちを
育てていたのです。

今では
日本の繭の
1%くらいしか
生産されていませんが
日本の養蚕技術は
世界一ともいわれ
世界の人々が
学びたがっています。

私たちは
ついつい目先の物に
目を奪われがちですが
日本には
先人たちが心と共に育んできた
お宝がいっぱいあります。

丁寧に生きる。

ついつい忙殺されてしまう
毎日の生活。

ほんの少しでも、目を向け
ゆっくり味わい
日本人が大切にしてきた事の
意味に心を馳せて下さい。

日々のあなたは
その積み重ねで作られています。

大切なのは
ご自身がどうありたいか・・・。

感性が磨かれることで
美しさが磨かれていきます。

美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
キレイを磨いてますか?
感性を磨いていますか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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