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【着物道通信 No.28】

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残暑厳しい毎日ですね!

きものは心の栄養!
もっとも輝く日本女性になるための着物への道 谷加奈子 です。

今日は2017年8月22日、今日は「新月」です。

新月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。

「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。

私は今まで
着物からたくさんのことを
学ばせてもらいました。

日本の伝統や文化が
置き去りにされた時代。

着物が好きであることが
悲しかった時代もありました。

それでも
着物を着ることで
人の暖かさに触れ
自信につながり
健康に目を向け
笑顔になれました。

着物には、ファッションだけでなく、
隠された日本人の智慧と魅力があります。

少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

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◆◇残暑厳しい毎日◇◆
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立秋を過ぎ、暦の上では、処暑。
厳しい暑さも峠を越し
朝夕は心地よい涼しい風が
吹き始めるころ。

今年は
8月初めからの長雨。
後半は
厳しい残暑となりました。

それでも
朝早く目が覚めると
心地よい風を感じます。

七十二候では
今は、綿柎開
(わたのはなしべひらく)季節。

綿を包むガクが開き始める頃。
綿の実がはじけ白いふわふわが
顔をのぞかせた様子が
目に浮かびますね!

綿は、7月~9月に花が咲き
そののちに綿花が
顔をのぞかせます。

実の中は、小部屋に分かれ
種子から綿実油もとれます。

長く伸びた綿毛の繊維「リント」は
布・化粧コットン・不織布などに。

種子にくっついた地毛「リンター」は
レーヨンなどの原料になります。

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◆◇真綿・木綿、違いをご存知ですか?◇◆
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日本の綿栽培は平安時代のこと。

桓武天皇の時代に
三河国に漂着したインド人が
種子を持ち込んだことが
始まりといわれます。
(日本後記より)

栽培するも、1年で失敗。

その後、何回か
種子が渡来して栽培されましたが
定着しませんでした。

熱帯の植物を
温帯の日本で
育てるには
たくさんの工夫が
必要だったのですね。

だから
鎌倉時代~室町時代は
輸入されていた「木綿」は
とても貴重なものだったのです。

栽培が定着したのは
16世紀になってからのこと。

江戸時代には
分業化も進み
寒い地域でも
綿織物が盛んになりました。

しかし
明治時代の
産業革命により
手紡ぎで高価な
日本在来綿は廃れ
現在は
ほぼ100%
輸入されています。

ご存知の方も
多いかと思いますが
古代や中世でいう「綿」は、
絹でできた「真綿」を指します。

木綿(木の綿)に対し
真綿(真の綿)という
言葉ができ、区別したのです。

また漢字の
「棉(わた)」は植物の状態
「綿(わた)」は繊維の状態
と区別しています。

それまで、寒い冬でも
麻や木などで作った繊維を
布にしたものを
纏っていた庶民にとって
木綿が普及がどれほど
有り難かったか。。。

麻・絹・木綿
そして、数々の化学繊維。

今では当たり前の時代ですが
布にも歴史があり
私たちは衣服は
生まれてきました。

衣服の歴史は
生活の歴史。

今日は新月です。
ご自身の衣服の素材に
ちょっと目を向けてみませんか?

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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