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養蚕業の未来

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2023年5月20日は「新月」

新月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。
「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。
昨日から新しいことを何か始めましたか?

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◆◇◆ 桑の葉から人工飼料へ ◆◇◆
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前回のメールマガジンでは
「日本における養蚕」について
お話をいたしました。

着物は農業。
養蚕が日本を豊かにし
新たな時代を作っていったことを
知っていただけてたら嬉しいです。

さて、今日は
「養蚕業の未来」について
お話ししたいと思います。

前回、養蚕業は
たくさんの雇用を生み出した
とお話ししました。
絹製品になるまで
たくさんの工程を踏み
たくさんの人の手が
美しい着物となって
私たちのもとにやってきます。

蚕を育てるためには
桑の葉が必要ですが
他の葉をたべないわけではありません。
ただ、他の葉では
上質な繭が取れないので
桑の葉を餌としているのです。

残念なことに
現在、桑の木を育てる農家さんは
とても少なくなっています。
そのため、蚕の餌は
桑の葉から人工飼料へと
変化しています。

人工飼料が作られたのは戦前でしたが
養蚕業は農業であることで工業化を嫌い、
実際にGOサインがでたのは1973年
稚蚕の餌として許されたのは
1978年になってからでした。

時すでに遅し・・・
1978年はすでに
養蚕業が衰退し始めており
人工飼料は費用がかかるため
起爆剤とはならず
今日にいたっています。

現在、日本国内産の絹の生産は
全体の0.2%ほど。
全国の養蚕農家は
全盛期は500万件
現在は、200件弱。
製糸業は、全盛期288社
現在4社となりました。

今、この現実を踏まえ
その中で必死にもがき
日本の養蚕業を絶やさないために
そして、日本の絹を復活させたいと願う人々が
全国で小さな活動をされています。

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◆◇◆ 養蚕業の未来 ◆◇◆ 
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さて、現在養蚕業が最も盛んな国は
どこかご存知ですか?

中国が一位。
ウズベキスタン・インド・ブラジルとなります。

繭は、絹製品だけでなく
洋服や医療にも使われているため
一位の中国が全て良いというわけではありません。

高級な絹は、世界に名を轟かせる
高級ブランド会社が独占するほど
必要とされており
専属契約をしています。

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品質のよい絹製品は高い評価を得ている
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日本には、海外に養蚕業を広めるほど
高い技術を持っています。
素晴らしい絹織物を作るべく
たくさんの研究もされてきました。

神事として天皇家でも
行事に組み込まれている養蚕は
日本人と切っても切り離せない
関係にあります。

でも、残念ながら
現在、その研究も国では
力を注いでいません。

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再び、養蚕業は復活するのか・・・
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養蚕業は着物のためだけではありません。
どのような産業に繋げていったらよいかに
かかっています。

質の高い繭を作り
世界の人々が欲している絹製品を作る。

そして、その一角に
絹織物が存在する。

たくさんの雇用を生み出すことができる
そして、国を豊かにもできる養蚕業。

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今こそ原点に立ち帰り
日本の宝物を捨てることなく
復活させたいですね。
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衣食住の最初にくる

*****
*   *
* 衣 *
*   *
*****

昔から受け継がれてきたものには
意味がある。

大切に受け継いでいきたい
日本人の心です。

日本人は農耕民族であり
全てのものに感謝をして
生きてきました。

生活に根ざしてきた
衣食住を今一度見直し
先祖が大切にしてきたことを
改めて心に留めていただけたら
嬉しいです。

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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