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【着物道通信No.59 平成最後の新嘗祭】

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平成最後の新嘗祭

きものとは心身ともに自分を高める衣服!!
もっとも輝く日本女性になるための着物道 谷加奈子 です。

2018年11月23日は、「満月」。
平成最後の新嘗祭に満月・・・
考え深いですね。

満月は月全体に太陽の光をいっぱい浴びているので
パワフルな月のエネルギーが満ちています。

今夜もお月様の輝きから
心のエネルギーをいただきましょうね!

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◆◇平成最後の新嘗祭◇◆
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ニュースなどで
目にしていることと思いますが
11月23日(祝)は新嘗祭です。

新嘗祭は
数ある祭祀の中でも
古来より歴代天皇から
受け継がれてきた
宮中祭祀の中で
最も重要とされる
五穀豊穣を祈る儀式です。

来年4月末に
退位される天皇陛下にとって
今回が最後の新嘗祭となります。

新嘗祭が行われるのは
皇居内の神嘉殿。

高齢でいらっしゃる天皇陛下が臨まれる
午後6時からの「夕(よい)の儀」と
皇太子が臨まれる
午後11時からの「暁(あかつき)の儀」。

暖房のない寒さの中
松明(たいまつ)の明かりの中で
祭祀が行われます。

天皇陛下は湯で身を清め
白の絹でできた
「御祭服(ごさいふく)」に
身をお包みになられます。

御祭服は生糸で
織り立てたままの
純白の御装束のこと。
もっとも清浄なお姿で
祭祀にのぞまれるのです。

神嘉殿に入られると
神前に新穀などを供え
祝詞を読み
自らも食べることによって
五穀豊穣に感謝し
国の安寧を祈られます。

天皇陛下は
約2時間の間
正座されるので
足がしびれて
邪念が入らぬよう
日ごろから
着物をお召しになり
正座して体を慣らされて
いらっしゃるといいます。

当たり前のことかもしれませんが
日ごろから心を整えて
いらっしゃるのですね。

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◆◇何かにのぞむときには・・・◇◆
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みなさんは
ノーベル医学生理学賞を受賞された
京都大高等研究院の本庶佑特別教授の
インタビューをご覧になりましたか?

インタビューの中で
お召し物の話がでており
「和装で出席される」と
お話されてました。

本庶佑特別教授は
「日本で研究し選ばれたので
和装が適切だと考えて・・・」と
答えていらっしゃいました。

日本の民族衣装である
着物を纏うことで
ご自身の誇りを
胸に刻まれ
大きい舞台に立たれる。

着物が本庶佑特別教授を
きっとよりステキに
輝かせてくれることと思います。

先日、お茶のお稽古で
なぜ、キレイなお道具を
お客様の前で
わざわざ清めると思いますか?

と先生から質問されました。

みなさんはなぜだと思いますか?

それは・・・。

ひとつひとつのお道具を
お客様の前で清めることによって
自分自身を清め
気持ちを整えているからです。

着物も同じことですね。

以前、このメルマガでもご紹介した
タモリさんの言葉にもあったように
洋服よりも時間をかけ
鏡の前で、着物を着ながら
自分を整え、仕上げていく。

帯締めを締め終わったとき
女として整った!

これが着物の良さでもある・・・と。

私たちは
忙しいから・・・
めんどくさいし・・・と
大切な場面でも
自分自身を整えることなく
人前に出てしまうことがあります。

ご自身を振り返っていかがでしょうか?

整えることができなかった時
整った人の前で
ハッと気づき
後悔したことはありませんか?

日々のあなたは
その積み重ねで作られています。

大切なのは
ご自身がどうありたいか・・・。

感性が磨かれることで
美しさが磨かれていきます。

美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
キレイを磨いてますか?
感性を磨いていますか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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