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着物に流行はあるの?

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2023年1月7日は
今年最初の「満月」です。

満月は月全体に太陽の光をいっぱい浴びているので
パワフルな月のエネルギーが満ちています。

今夜も空で輝いているお月様から
心のエネルギーをいただきましょう!

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◆◇◆  着物に流行はあるの? ◆◇◆
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前回のメールマガジンでは
「草履とピンヒールの共通点」について
お話をいたしました。

人間の癖は
なかなか治らないものですが
初めの一歩は
ご自身で自分の癖を知ること。

意識することで
ご自身のカラダと
向き合う時間を
作っていただけたら
嬉しいです。

さて、今日は
「着物に流行はあるの?」について
お話ししたいと思います。

昭和時代に着物を楽しんでいらした方から
そんな言葉を聞いたことはありませんか?

***************

「着物は昔のものがいい・・・」
「着物は流行がない・・・」
「重みがある着物がいい」

***************

確かに
昭和時代は戦争が終わり
高度成長期の時代。
着物業界が2兆円時代といわれたのも
昭和50年代だったかと思います。

昭和時代には
当たり前のように作られていた技術も
現在では
作ることができなくなっています。

でも全ての着物が
昭和時代のほうが
優っているわけではありません。

どんな時代にも
一品ものと大量生産のものがあるように
着物の世界も
作り手の手の掛け方で
良いものと量産のものに
わかれていきます。

良し悪しは
やはりその着物を見てみなければ
一言ではいえないのです。

そして

\*着物にもやはり流行はあります*/

羽織やコートの丈は
昭和時代から比べ
確実に長くなっていますし
八掛(裏地)の色も
昭和時代は
20代、30代、40代、50代以上と
大きな括りの中で決められていましたが
現在は、着物や年代に合わせ
着物に合わせた色を選ぶようになりました。

また、着物そのものも
重いものよりも軽いものが好まれ
重みのある着物も減ってきています。

着物の裏に使われている胴裏も
時代によって富士絹(ふじきぬ)が
使われていたり
紅絹(モミ)が使われていることもあります。

*富士絹とは
経、緯共に絹紡糸を用いた卵色の平織物。
糸特有の黄色みがあり
光沢の少ない独特の色調を持っています。

*紅絹とは
戦前、魔除けの意味が込められており
女の子や子供の胴裏に使っていました。

着物は洋服と違い
流行のサイクルが
とても緩やかなので
50年前のものでも
当たり前のように
袖を通せる衣服です。

それでも

●着物には着物の流行があり
   永遠ではありません●

高価なもの故に
目を背けがちですが
タンスに眠っている
着物を起こす際には
ぜひ、時代のチェックを
忘れないでくださいね。

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◆◇◆ 意外に見られているコートの丈 ◆◇◆ 
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さて、着物の流行について
お話しさせていただきましたが
もう一歩踏み込んで進めていきたいと思います。

まずは確認です。

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お持ちの羽織やコートは
いつ頃、お仕立てされたものですか?
━━━━━━━━━━━━

昭和時代、平成時代、令和時代。

着物の出番が多かった昭和時代
羽織やコートの丈は膝の少し上でした。

平成時代になり少しずつ
羽織やコートの丈が長くなり
現在に至っています。

ここで羽織とコートについて
ちょっと小話を・・・

昭和時代
羽織が全盛期を迎え
絵羽織もたくさん流通しました。

どんなご家庭でも
タンスの中には必ず
羽織の1枚、2枚は入っており
現在もタンスの中に
多く眠っているのが羽織なのです。

羽織丈は膝上くらい。

その時代には
羽織用に短い丈の反物が
販売されていました。

賢い人は考えました。

羽織ばかり売れているので
コートももっと販売したいな・・・と。

そこで羽織に変わって
コートを販売するようになり
やがて、羽織が市場から
姿を消すようになったのです。

本来は
羽織がカーディガンの役割を
果たしているので
羽織の上にコートを
着ていたのにです。

その結果
羽織かコートかを選ぶようになり
両方を着る文化は消えていきました。

羽織はご存知のように
前の部分が重なっておらず
洋装のカーディガンのように
開いているため
あまり長いと
動きの邪魔になる可能性があります。

怪我の原因にもなり兼ねないので
あまり長くなりすぎないことを
おすすめします。

さて話を戻しましょう。

私たちはついつい
着物や帯に目を向けがちですが外出する時には
やはりコートは必需品です。

コートの代わりに
大判のショールを
お召しになるかたもいらっしゃいますが
正式な場にはオススメしません。

また折角、着物を現代に合わせても
コートが昭和時代のままでは
全てが霞んでしまい
勿体無い・・・と思います。

もしお洋服ならば
素敵なワンピースに
昭和時代のコートを合わせますか?

着物も洋服も同じこと。

コートは何枚も持つ必要はありませんが

***************
時代に合った丈のコートを
お持ちになることをオススメします。
***************

オシャレな方は
洋服だけでなく
着物でも時代を取り入れています。

●コートだからと
 手を抜かない●

手を抜いた分
下を向きがちになります。

●「楽しく生きる」とは
時代に合わせた考えを取り入れること●

着物で楽しさのコップを
満たしてみませんか?

新たな年を迎え
ひとつひとつ
見直すきっかけになっていただけたら
嬉しいです。

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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