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立冬ですね。冬の文様とは?

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2022年11月8日は、「満月」です。

満月は月全体に太陽の光をいっぱい浴びているので
パワフルな月のエネルギーが満ちています。

今夜は、皆既月食。

日本全国で見ることができます。
満月が18時9分から欠け始め
19時16分頃に赤銅色の月が見え始めます。
19時時59分頃に地球の影に最も深く月が入り込み
20時42分に終了します。

それに加えて
惑星が月の後ろに入り込む惑星食も
見ることができるのです。
今回の惑星は、天王星。

前回、2つの天体ショーが起こったのは
なんと、1580年。
安土桃山時代以来、442年ぶり。

そして、次回は322年後というから
人生の中で2度とみることができない
天体ショーなのでお見逃しなく!

今夜も空で輝いているお月様から
心のエネルギーをいただきましょう!

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◆◇◆ 立冬ですね。冬の文様とは? ◆◇◆
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前回のメールマガジンでは
「季節を意識した生活から
育まれる心の豊かさ」
についてお話をいたしました。

東京でも葉が色づき始めました。
季節の移り変わりを肌で感じ
毎日の生活に季節感を
取り入れていただけたら嬉しいです。

さて、今日は
「立冬になりました。冬の文様とは?」
についてお話ししたいと思います。

11月7日は立冬。

立冬の期間は21日までの15日間。
冬の始まりであり
これから寒くなりますよ!
と教えてくれる期間です。

冬になったなあ~と感じるのは
どんな時ですか?

朝晩が寒くなってきた時。
吐く息が白くなってきた時。
日の暮れが早くなってきた時。
落ち葉が舞い始めた時。
ハンドクリームが欠かせなくった時。
山茶花が咲き始めた時。

温暖化で昔に比べて暖かいと
加えて、日々忙しいと
ついつい季節の変わり目を
見過ごしてしまいますが
こうして文字にしてみると
冬ってこんな感じだったなあ~と
冬を思い起こしてくれますね。

さて、この時期
どんな柄が良いのか
迷ってしまうのが着物です。

立冬を過ぎたからと
冬の文様を選んでしまうと
昔よりも暖かいので
ちょっと先走り・・・
というイメージ。

そのため
晩秋をイメージした文様が
この時期オススメです。

風によって木の葉が
吹き集められた様子を描いた
吹き寄せ文様は
楓、銀杏、イチョウ、松葉、松ぼっくり、木の実などが
描かれています。

流水に紅葉が描かれている
竜田川文様。

秋を象徴する渡り鳥、雁の文様。

紅葉したもみじ文様。

冬にかけて咲く残菊文様。
秋明菊もこの時期ですね。

シクラメンや山茶花も
この時期の文様になります。

着物の文様は
ご一緒される方の
街ゆく人々の
幸せを願ったメッセージ。

ポジティブな文様しかない
着るだけで「徳を積んでいる」
それが着物なのです。

晩秋の文様には
どんな意味が知るだけでも
幸せな気持ちになれますよ。

よかったら
好きな文様、調べてみて下さいね。

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◆◇◆ ネガティブをポジティブに変える日本人 ◆◇◆
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日本には
「侘び寂び」という言葉があります。

「侘び」とは
つつましく、質素なものにこそ
趣があると感じる心のこと。

「寂び」とは
時間の経過によって表れる美しさのこと。

例えば
私たちが目にしている木々は
新緑から始まり
緑が深まり
やがて枯れて
落ち葉となります。

時が経つにつれて
織りなす変化を
劣化と否定せず
美しさと捉え肯定する。
それが「寂び」です。

割れたお茶碗を
金継ぎという技法で蘇らせ
美しさに変えてしまう日本人。

加賀友禅では
虫が食べた葉を描き
美しい文様に変えています。

見た目の美しさ(外面)=寂び
寂れや汚れを楽しもうと思う心(内面)=侘び

外面と内面があってこそ
真の美しさなのですね。

常にネガティブを
ポジティブに変えていた先人たち。

着物もそのひとつとして
日々を過ごしていたのです。

着物とは
ネガティブをポジティブに変え
徳を積む衣。

自分のためではなく
人のために着る衣。

意識することではなく
それが自然とできていたならば
「丁寧に生きる」ことに
通じるのではないでしょうか。

相手を大切に思い
人々を幸せにする
そんな衣を纏っている
私たちは幸せです。

着物という衣を纏い
「丁寧に生きる」を
実践してみませんか?

着物を着ることで感謝され
みんなが幸せになれると
思っていただけたら嬉しいです。

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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