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【着物道通信No.54 衣替えはいつすればいいの?】

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衣替えはいつすればいいの?

きものとは心身ともに自分を高める衣服!!
もっとも輝く日本女性になるための着物道 谷加奈子 です。

2018年9月10日は、「新月」です。

新月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。

「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。

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◆◇9月の着物失敗談◇◆
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9月になりました。

今年は、例年になく暑い日が続いた夏。
みなさまは、いかがお過ごしでしたか?

私の着物生活は
これからの夏の過ごし方を
考えさせられるほど
例年に増して
麻の着物の出番が多く
下着もほとんど麻という
麻の涼しさを改めて認識した年でした。

そして、暑さにやられて
9月に入り油断しておりました・・・

9月1日(土)もかなりの暑さだったので
休みまであと一日・・・と思い
秋を意識はしていましたが
麻の着物を着ての外出が大失敗!

最初に訪れた
お知り合いの展覧会は
厚手の単衣・絽の着物の方々ばかり・・・

よくよく考えれば
私、昨年は、1日から厚手の単衣を
着ていたではないですか・・・

やってしまった~
今日は麻ではなく
絽、または紗の着物でした・・・

とっても場違いな私。

いうまでもなく
その場を早々に切り上げた次第です。

着物の世界は不思議なことに
9月に入ると途端に
秋をすご~く意識するようになります。

理由はなく感覚なのですが・・・

たった一日しか違わないのに
9月に入っただけで
秋に目が向いています。

そのため
私の場合は
麻の着物を着たい場合でも
白っぽいものではなく
秋を思わせる色目になり
麻の着物とわかりにくいものにします。

紗の着物も同様で
やはり透け感の少ない着物を選びます。

こうお伝えすると
着物ってややこしくて
なんだか大変そう~
と思われるかもしれませんが
考えはいたって簡単。

着物は見た目が秋らしく
感じれば良いのです。

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◆◇衣替えはいつすればいいの?◇◆
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そうはいっても
何とも曖昧な表現は
どうしたらよいか迷ってしまいますよね。

そこで、私の事例をあげて
迷わないための工夫をお伝えします。

9月に入ったら
濃い色の着物以外
麻の着物は避けます。

帯も良く透ける羅のようなものも
避けます。

まだ、夏の着物を着たい場合には
透け感の少ない濃い目の色の着物を選びます。

合わせる帯は
博多帯や絽の染め帯・木綿の染め帯。

麻の帯は麻らしくないものを選びます。

薄手の単衣は
遅くても9月9日の重陽の節句まで。

その頃には
カラダも
薄手の着物が軽くて
頼りなく感じてきます。

9月9日は重陽の節句。
最近は、マスコミでも取り上げられるようになり
少しずつ、認知されてきたようですね。

暑さが残っていれば
9月9日を過ぎても
厚手の単衣に夏の透け感の少ない帯を締めます。

その場合
半襟・帯締め・帯揚げは夏物を使用。

敬老の日を過ぎたころから
帯も冬用に衣替えします。

その場合の
半襟・帯締め・帯揚げは、冬用になります。

長襦袢・下着類は見えないので
暑ければ、麻などの夏用を使用します。

着物は季節を先取り。
これを心に留めていただけると
答えが導きやすいと思います。

着物には、相手のことを思って着る
そんなお役目があります。

美しさは
自分ではなく
人さまが決めること。

美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第。

あなたはどこで
キレイを磨いてますか?
感性を磨いていますか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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