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【着物道通信 No.23】

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月明かりで光る布とは…

きものは自分を高めてくれる衣服!
もっとも輝く日本女性になるための着物への道 谷加奈子 です。

2017年6月9日、今日は「満月」です。

満月は月全体に太陽の光をいっぱい浴びているので
パワフルな月のエネルギーが満ちています。

梅雨の晴れ間
お天気に恵まれた日中でしたが
お月様は雲の中で綺麗に輝いていることでしょう。

私は今まで
着物からたくさんのことを
学ばせてもらいました。

生きることが
息苦しかった時代。

日本が窮屈に思った時代。

着物に救われたこと。

自信につながったこと。

健康を考えるようになったこと。

着物には、ファッションだけでなく、
隠された日本人の智慧と魅力があります。

今年は、「私と着物」をテーマに
私の着物物語を
お話していきたいと思います。

少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

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◆◇電灯のない時代だから・・・◇◆
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今日は満月。

お月様はみえませんが
薄い雲なので
月明かりで空が明るいですね。

明るいことが当たり前の現代
電灯がなかった時代は
どんなだったのでしょうか。。。

今年、夜咄というお茶事を
初めて経験しました。

夜咄のお茶事とは
冬至に近い頃から立春までの間
夕暮れ時から行われる茶事のこと。

手燭や竹檠の明かりで
懐石やお茶をいただきます。

手燭の明かりは
柔らかい光で
照らしてくれるのですが
目が慣れるまで
暗くてあまり見えません。

手元を照らすだけの明かり。
電灯がなかった時代
月明かりがどんなに
有り難く感じたか・・・

時代劇や歌舞伎で
夜の場面での演技が
大げさではなく
ごく普通のことだったのです。

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◆◇古代の染めに出会って・・・◇◆
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日本に化学染料が伝わったのは
明治時代初めのこと。

その前の人々は
天然染料を使って
染めていました。

植物染・草木染と
私たちは呼んでいます。

多くの植物は
それだけで発色することができず
媒染することで
発色させています。

ミョウバンや鉄を使って
発色させる・・・

私たちが日ごろ目にする
草木染はこうして
染められています。

でも、植物染めの中には
媒染材は使わずに発色させる
染めがあります。

それは、古代の染めといわれ
薬効成分のある植物を使って
染めています。

古代の染めは
暗がりの中でも
光りを放ちます。

なぜ
古代に
光を放つ染めが生まれたのか・・・

なぜ
薬効成分のある植物で染めたのか・・・

電灯のない時代
暗がりの中で光る布は
幻想的だったことでしょうね。

古代の染めに出会えて
知ることができた
色の美しさ・・・

皆様にもいつか
見ていただけたらなあ~と
思っています。

世界で一番
色の種類が多い日本。

お話しの続きはまた・・・

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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