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【着物道通信 No.36】

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着物から最初に習うこと

きものは心の栄養!
もっとも輝く日本女性になるための着物への道 谷加奈子 です。

今日は2017年12月18日、今日は「新月」です。

新月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。

「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。

私は今まで
着物からたくさんのことを
習ってきました。

日本の伝統や文化が
置き去りにされた時代。

着物が好きであることが
悲しかった時代もありました。

それでも
着物を着ることで
人の暖かさに触れ
自信につながり
自分のカラダに目を向け
どんな時にも笑顔になれました。

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

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◆◇もうすぐ冬至ですね◇◆
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毎日寒い日が続いています。

二十四節気では、大雪から冬至へ。。。
一年で一番、夜が長い日を迎えようとしています。

冬至には
栄養価の高いかぼちゃを食べ
柚子湯に入って
無病息災を願います。

七十二候では
鱖魚群(さけのうおむらがる)

鮭が群がって川を上る頃。

この光景をニュースでみると
お正月が近づいてきたなあ~と
思いませんか?

そして冬至を迎えると

乃東生(なつかれくさしょうず)

靭草(うつぼぐさ)の芽が出る頃。

乃東(だいとう)とは
靭草(うつぼぐさ)の異名。

靭草は
ほとんどの草木が
枯れていく真冬に
芽をだし
夏至のころに
枯れていきます。

寒い季節でも
元気に芽を出す
草木もあることを
七十二候では
教えてくれます。

寒い冬にも
春の兆しを感じる・・・

繊細な季節のうつろいを
感じさせてくれますね。

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◆◇着物から最初に習うこと◇◆
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着物は「呉服」ともいいます。

これは
「呉の国」から
伝わった衣服という意味で
伝わった国を尊重して
生まれた言葉です。

着物もまた、
異国から伝わり
日本人の
うちに秘めている美しさを
刺激し、蓋を開け
花開かせました。

だから
日本の美しさを
布で表し
季節で表し
「着物」という美しい衣服が
育まれてきたのです。

着物には色々な決め事がある。。。
とよく耳にします。

季節を考えなければ。。。

何を着たらよいか。。。

どれに何を合わせたらよいか。。。

などなど。。。

でも
着物初心者だったら
初めて着るのですから
難しく考えたり
ハードルを高くしたり
なんて必要ないと思うのです。

小さい頃から
着物を着ていたら
きっと感じなかったことも
大人になって始めれば
難しく思ったり
してしまうもの。。。

前回もお伝えした
「学ぶ」と「習う」の違い。

「学ぶ」とは、真似ること。

「習う」とは、真似たこと(倣う)を
慣れるまで(慣らう)まで繰り返すこと。

習う事は
どなたも
先生や両親の真似から
始まります。

真似て
真似て
繰り返して
慣れてきたら
カラダになじんでいた。

この感覚は
言葉では
言い表せないことです。

初めてボタンがはめられたときも
初めて自転車に乗れたときも

理由はわからないけれども
いつの間にか
できるようになっていた。。。

だから
着物も同じこと。

「習う事」を
10年、20年続けるているから
気づきが生まれてくる。。。

私たちは
言葉にできない

「美しい心=感性」

を持っています。

紐を締める感覚
帯を締める感覚
肩の力を抜く感覚
カラダを緩める感覚
自然素材を纏う感覚
季節を味わう感覚
色の出会いを知ること

着物からも
たくさんのことを
習うことができます。

私たちの「美しい心」は
日々「習う事」で作られています。

あなたは、何から
「日本人(民族として)の美しい心」を
習っていますか?

その美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身のこころです。

着物がそのひとつだったら
嬉しいです!

次回は来年になります!
今年もお読みいただき
ありがとうございました。
どうぞ、良き年をお迎え下さい!

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