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日本独特の文化「家紋」

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昨日は、宇宙元年。
一粒万倍日、天赦日、寅の日と最強開運日でした。
そして 2023年3月22日は「新月」です。

新月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。
「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。

今日から新しいことを始めませんか?

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◆◇◆ 日本独特の文化「家紋」 ◆◇◆
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前回のメールマガジンでは
「着物から紐解く桃の節句」について
お話をいたしました。

「昔からの行事には全て意味がある」
日々の生活の中で
行事は人生の節目となります。
節目節目に着物で
喜びを表していただけたら
嬉しいです。

さて、今日は
「日本独特の文化”家紋”」について
お話ししたいと思います。

家紋とは家の印。
海外で言えば
紋章にあたりますが
紋章とは違うことを
ご存知ですか?

海外の紋章は
個人につけられるものであり
同じ紋章を受け継ぐことは
規制されておりできません。

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家紋は、紋章とは違い
各自の苗字と共に代々受け継がれ
日本人の家との関係を表わします。
***************

家紋は、着物を始めとし
風呂敷や家具、仏壇
鬼瓦や巴瓦などにも使われます。

家紋を衣服に付けることは
日本独特の文化で
海外ではそのような文化はありません。

家紋の種類は
現在わかっているもので約6000種。

その他には
失われた紋、
名前のない紋があります。

戦前は旧民法により
「家制度」が存在しており
家紋が入った紋付袴が
日本の正装とされていました。

しかし、戦後は西洋文化が進み
家紋を入れる文化が必須ではなくなり
自分の家紋を知らない方も
増えています。

そのため
失われた家紋が
存在するのです。

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同じ苗字でも
家紋の違いで
家系がわかり
ルーツを知ることができる。
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家紋には
先祖を知る
重要な意味があるのです。

さて、ここで簡単ですが
家紋の歴史に触れておきます。

日本では家紋が生まれるずっと前
縄文時代から文様を用いていました。

そのことがのちの家紋文化へと繋がったようです。

家紋が誕生したのは平安時代後期。
王朝文化が栄えた時代です。

その時代、貴族たちは
自分の所有する牛車に
ひと目でわかるように
独自の文様をつけたこと
衣装に文様をつけたことが
始まりでした。

鎌倉時代になると
武家文化が生まれます。

戦の時代
敵と味方を区別するために
家紋が使われていました。

家紋は軍の団結を象徴するもので
わかりやすくシンプルな文様でした。

反対に貴族は
権威を示すものであったため
華美な装飾が好まれたのです。

豊臣秀吉の時代は
家紋が権威を振るい
規制がありましたが
江戸時代になると
規制が緩和され
町民にも家紋が広がっていきました。

時代劇ドラマ「水戸黄門」では
「葵の御紋が目に入らぬか」が
決め台詞ですが
町民に広まった紋が
悪人に利用されたことから
規制され、「葵の紋=徳川家」と
なったのです。

徳川の時代が終わり
明治時代になると
「家」に対する一体感が増し
墓や仏壇などに
家紋を入れるようになったのです。

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◆◇◆ 家紋の種類 ◆◇◆ 
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家紋には定紋と替え紋があります。

嫁ぐ際に
質問の多い紋について
ここでお伝えします。

かつて家紋制度があった時代
国に家紋を届けなければならず
届けた紋が定紋であり
その家そのものを
代表する紋でした。

定紋は
代々継承し
一族が共有する
その家のシンボルマーク。

昔の人はそれ以外に
副紋(替紋)があり
非公式なもので
自由に使うことができました。

替紋は記念として
また自分の好みとして
自由に使えたので
調度品などに使用していました。

特定の家しか
家紋を許されない時代には
定紋を失うこともあり
替紋を使っていたのです。

また、女性だけが持てる女紋も
替紋のひとつであり
その家の女性だけに
受け継がれていきました。

現在では近畿地方に
その風習が残っています。

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嫁ぐ際に
どちらの家の紋を
付ければ良いか
迷われる方も多いかと思います。

正解は
まず嫁ぎ先のお姑さんに
お伺いを立てる、です。
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かつては
離別した場合に
どなたに支度してもらったかが
わかるように
実家の紋を付けることが
慣わしでしたが
近年はそのような考え方は
あまり聞かなくなっていますので
まずはお姑さんにお尋ねください。

家紋の格については
また次回お伝えしたいと思います。

衣食住の最初にくる

*****
*   *
* 衣 *
*   *
*****

紋から紐解いていると
ご自身のルーツが見えてきます。

この機会に
ご自身のルーツを
辿ってみてはいかがでしょうか?

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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