着物道情報着物を、あなたと共に

INFO着物道から着物に関する各種の情報をお届けします。

6

6月の行事 夏至&大祓

メルマガバックナンバー

2023年6月18日は「新月」

新月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。
「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。
昨日から新しいことを何か始めましたか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆ 6月の行事 夏至 ◆◇◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━

前回のメールマガジンでは
「日本文化”衣替え”」について
お話をいたしました。

「衣替え」は
穢れを祓い
感性を育てる。

日本独特な文化を
知っていただけてたら嬉しいです。

さて、今日は
「6月の行事」について
お話ししたいと思います。

***************
6月は
梅雨入り
夏至
大祓と
季節の節目を感じる月
***************

先ずは「夏至」から。

北半球に位置する日本では
「夏至」は
一年で最も陽が長い日
立夏から立秋までの
ちょうど真ん中にあり
夏の中心に当たります。

例年ならば
雨の日が続いているこの時期。
今年は梅雨入りしてから
太陽がギラギラと照りつけ
真夏のような陽気です。

余談ですが
梅雨の晴れ間を
「五月晴れ」と言います。
この言葉は、旧暦の5月
つまり新暦の6月から7月のことで
うっとうしい梅雨の中で
貴重な晴れ間を指します。

今年は空梅雨なのでしょうか。
「夏至」のエネルギーを
たくさん浴びることができそうです。

冬至といえばカボチャと
全国ですが、
夏至は地域によって違います。

関西では8本足のタコ。
田植えが終わる頃のため
タコの足のように
「稲の根が深く根を張りますように」
「たくさん稲穂ができますように」
と願いを込めていただきます。

関東では、新小麦の焼き餅。
奈良、和歌山県では、半夏生餅
愛知県の一部では、無花果田楽
福井県では、焼き鯖
三重県では、茗荷
香川県では、うどん。

いずれも田植えを終え
神様のお供え
民を労うために
食したのです。

稲作がいかに
生活の中心であったか
わかりますね。

今年は21日水曜日が
夏至です。

神さまに感謝し
パワーを得て下さいね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆ 6月の行事 大祓 ◆◇◆ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━

まもなく迎える「夏越の大祓」

夏越の大祓とは
心身の穢れや
罪や過ちを祓い清める
神事のことを言います。

全国の多くの神社では
茅の輪が置かれ
穢れを祓い
無病息災を願うため
この時期は
多くの人が
神社に訪れます。

大祓の起源は
日本神話に遡り
平安時代には
歌に詠まれるほど
慣わしが定着していました。

室町時代の応仁の乱で
一時中断しましたが
明治天皇が再開し
現在に至っています。

また、神社では
「人形代(ひとかたしろ)」という
人の形に切った紙で
体をなで息を吹きかけ
穢れを移し納める
慣わしもあります。

京都では伝統の和菓子
「水無月」をいただく風習があり
茶道の世界で引き継がれています。

「水無月」とは
氷に見立てたもの。

旧暦6月1日の「氷の節句」
御所では氷室の氷を取り寄せ
氷を口にして暑気を払う習慣がありました。

しかし、氷はとても高価なもの。
氷が手に入らない庶民は
三角形の白のういろうを氷片に見立て
魔除けの意味を表す
小豆を上にのせた和菓子
「水無月」を口にして
暑気払いしていたのです。

「まめ」=「魔滅」

***************
日本人は見立ての名人
***************

何かに例える
何かを想像させる

歌舞伎、落語、俳句などなど
日本には見立て文化が
溢れています。

***************
着物も見立て文化のひとつ
***************

想像する世界は
着物の文様にも
たくさんあります。

***************

日々の暮らしの中に
たくさんの見立てを
楽しみながら
心豊かに生活する。

***************

日本人の豊かな感性は
こうして育てられてきたのですね。

衣食住の最初にくる

*****
*   *
* 衣 *
*   *
*****

昔から受け継がれてきたものには
意味がある。

大切に受け継いでいきたい
日本人の心です。

日本人は見立てが大好き。

心豊かに過ごす工夫
先祖が大切にしてきたことを
改めて心に留めていただけたら
嬉しいです。

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

RELATED

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP