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夏着物で涼を感じる

メルマガバックナンバー

2023年7月18日は「新月」です。

新月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。
「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。
昨日から新しいことを何か始めましたか?

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◆◇◆ 涼をとる ◆◇◆
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前回のメールマガジンでは
「7月の行事”七夕”」について
お話をいたしました。

自然とは
切っても切り離せない
日本文化。

古来の思想を
今も習わしとして
節目節目に取り入れて
受け継いでいる日本。

自然に素直に生きる
心に優しい
日本を感じていただけたら
嬉しいです。

さて、今日は
「涼」について
お話ししたいと思います。

音読みで「りょう」
訓読みで「すずしい」

音読みの「りょう」は
涼を取る
涼を得る
涼を感じる

と使います。

涼を取る
涼を得る
は、意識して
自分に涼しさを
引き寄せること。

私たちは日ごろ
どのように涼を
自分に引き寄せているのでしょう。

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耳で感じる
目で感じる
肌で感じる
香りで感じる
舌で感じる
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ご自身で取りに行っていませんか?

風鈴の音
川のせせらぎ
打ち水
扇子や団扇

土や木々の香り
柑橘系の香り
冷たいものを口にする

***************
五感をフル回転させ
涼を取る、涼を得る
工夫を重ねてきた
日本人の知恵
***************

クーラーに頼ってばかりだと
忘れてしまいそうですね。

日本の涼
感じてますか?

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◆◇◆ 夏着物で涼を感じる ◆◇◆ 
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連日、東京は猛暑で
外出は危険と注意を
呼びかけており
私も麻の着物以外
袖を通す気持ちになれずにおります。

先日、麻の着物で出かけた時のこと
あまりの暑さに
「思考が停止してしまいそうです」と
お話ししたら
「あら、とても涼しそうよ」と
お声をいただきました。

確かに
夏になるといつも
目で涼しさを求めており
涼しく感じるような
コーディネートにしています。

着物は不思議なのですが
黒地のものでも
涼しさを演出できます。

それは、
白地の長襦袢の上に
透けた黒地の着物を纏うと
涼しさを感じさせるからなのです。

全身を布で覆っているのにです。

***************
肌を露出することは
涼しさを誘わない
***************

私たちが感じる涼は
直接的なものではなく
間接的なもの。

想像の世界であり
連想させることで
涼しさを引き出しています。

この想像力こそが
日本の心であり
豊かな感性を
作っているのだと思います。

***************
涼とは五感で感じるもの
***************

着物を始めとして
日本の衣食住には
先人たちの知恵が
たくさん詰まっています。

その一つ一つが奥深く
想像力を
フル回転させていたことに
気付かされます。

衣食住の最初にくる

*****
*   *
* 衣 *
*   *
*****

昔から受け継がれてきたものには
意味がある。

大切に受け継いでいきたい
日本人の心です。

日本人は見立てが大好き。

心豊かに過ごす工夫
先祖が大切にしてきたことを
改めて心に留めていただけたら
嬉しいです。

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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