着物道情報着物を、あなたと共に

INFO着物道から着物に関する各種の情報をお届けします。

2

日本文化を学ぶためには

メルマガバックナンバー

2024年2月10日は今年最初の「新月」

新さん月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。
「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。
新たなスタート、始められましたか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆ 映画「シルク時空を超えて」 ◆◇◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━

前回のメールマガジンでは
「心とカラダを整える着物」について
お話をいたしました。

カラダから余分な力を抜き
一枚一枚の布で
正しいカラダの位置に整えていく

ご自身の骨や筋肉
カラダつきを知ることが大切
心に刻んでいただけたら
嬉しいです。

さて、今日は
映画「シルク時空を超えて」について
お話ししたいと思います。

映画「シルク時空を超えて」は
明治から大正、昭和にかけて
日本のシルク産業繁栄の地
信州を中心に
飛騨、上州、横浜、福島
そしてフランスやアメリカ
世界へと絹の歴史をめぐる映画。

5年の撮影を経て
コロナ禍2020年に完成しましたが、
2年間公開できず
2022年に初公開されました。

この映画を作った熊谷監督が
映画を作るきっかけとなったのが
みなさまもご存知の小説「ああ野麦峠」です。

「ああ野麦峠」は
明治から大正にかけて
飛騨地方の農家の十代の娘たちが
野麦峠を越えて
諏訪や岡谷の製糸工場へ
働きにいった姿を描いた小説。

小説は映画化もされ
多くの方が
その労働の過酷さに
涙したことと思います。

私もなんと酷い環境で
若い女性が苦労したのだろうと
思っていた一人です。

小説を知る人にとって
あまり良いイメージを持っていない
信州の製糸工場。

ある時
諏訪や岡谷に住んでいる方々は
先祖はそんなに悪い人だったのか
調べてほしいと
熊谷監督に頼んだのでした。

監督は調べていくうちに
小説とは違う女工たちの姿を
知ることとなり
この映画が生まれました。

***************
先人たちは
シルク産業をどのように興し
歩んできたのでしょう
***************

明治時代、近代国家を目指し
多く外貨を得ることができたのは
絹のおかげです。

ヨーロッパ人が
アメリカ人が
日本の絹の素晴らしさに驚嘆し
また絹織物の技術にも
驚嘆したのです。

それは、明治9年
大英帝国ビクトリア女王が
即位された時の
皇帝紋章を
日本の企業が
制作していることからも明らか。

日本が近代国家になれたのは
素晴らしい絹と技術があったからです。

それを支えたのが
製糸工場で働く
日本の女性たちだったのです。

この映画は
日本だけでなく
フランスやアメリカの
絹の歴史にも触れ
日本との関わりを含め
絹を通して歴史を
紐解いています。

ここでは語り尽くせない絹の歴史

映画「シルク時空を超えて」は
各地で上映され始めていますので
機会をみつけて
ぜひご覧になってください。

上映会スケジュールはこちら
https://ashita-no-manabiya.com/#schedule

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆ 日本文化を学ぶためには ◆◇◆ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━

自主映画の良いところの一つに
映画鑑賞後のトークショーがあります。

先日の上映会も
熊谷監督と中谷比佐子先生の
トークショーがありました。

***************
日本文化をどのように学んで
繋いでいったら良いのか
***************

高校生からの質問でした。

あなただったら
子供たちに
どのように説明しますか?

日本文化を学ぶには
受け継ぐには
伝えていくためには
どのようにすればよいのでしょう。

中谷先生は仰いました。

***************
着物を知れば日本が見えてくる
着物を着ましょう
日常の中に日本文化がある
***************

日常の日本文化とは
神棚や仏壇に手を合わせる。
朝の挨拶。
お食事をいただく時の挨拶。
物を大切にする。
無駄にしないなどなど。

どんな時も
日常には感謝の心を持ち
生活をしていた先人たち。

自然と共に生まれた
日本文化は
その基本を
家族から教わり
育んでいきます。

誕生から亡くなるまで。
お宮参りから葬儀まで。
結婚式、法事もありますね。

年中行事として
お正月の過ごし方
お彼岸やお盆の過ごし方。
五節句のしつらえ
そしてお祝い。
どのように過ごしていますか?

あげてみると
日本文化は
日常に溢れていますね。

これら冠婚葬祭は
時間をかけて先人たちが
洗練して洗練して
出来上がったものです。

何故
冠婚葬祭が
行事が生まれ
今日まで続いているのか。

***************
日本文化を知るためには
冠婚葬祭が大切
***************

冠婚葬祭で大切なことは
家族のイベント事ではありません。

***************
先人たちから受け継いだ「日本文化」
すなわち命を大切にすること。
***************

なのです。

そしてその原点が

衣食住の最初にくる

*****
*   *
* 衣 *
*   *
*****

すなわち「着物」なのです。

「着物を知れば日本が見えてくる」

昔から受け継がれてきたものには
意味がある。

先祖から受け継いできた「衣」は
大切に受け継いでいきたい
日本人の心です。

自然と共に生きるとは・・・
改めて心に問いていただけたら
嬉しいです。

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

【お詫び】
前号では、立春を春分の日と
間違えて記載しておりました。
申し訳ございませんでした。
修正とお詫びをさせていただきます。
「心の整え方」については
また次回お伝えしたいと思います。

RELATED

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP