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秋の色と

メルマガバックナンバー

2023年10月15日は「新月」

新月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。
「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。
新たなスタート、始められましたか?

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◆◇◆ 秋の色とは ◆◇◆
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前回のメールマガジンでは
「風習の違い」について
お話をいたしました。

中秋の名月の歩みと
お月さまが
日本人の生活の
基盤であったことを
知っていただけたら
嬉しいです。

さて、今日は
「秋の色とは」について
お話ししたいと思います。

秋といえば
実りの秋
紅葉狩り
食欲の秋
芸術の秋
読書の秋
行楽の秋
収穫の秋

秋は盛りだくさん
イベントも多く
自然と触れ合う機会が
増える季節です。

実りの秋や収穫の秋から
連想されるもの
稲穂、栗、団栗、きのこ、柿、葡萄、芋類、銀杏

この中には
色の名前になっているものもあります。

栗色
団栗色
柿色
葡萄色
銀杏色

稲穂を想像すれば
光り輝く
黄金色を思い浮かべ
茶色と一括りせず
栗や団栗と
それぞれの色があることを
自然が教えてくれます。

世界に類のないほど
色の数があり
微妙な色の違いを
自然からの名前で
表現することで
何の疑いもなく
私たちは生活に
取り入れてきました。

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色を見極める能力は
自然を大切にしてきた証拠
***************

秋の色、移りゆく色を
楽しんでくださいね。

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◆◇◆ 秋といえば紅葉 ◆◇◆ 
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紅葉狩りと聞くと
何か狩りに行くかな
と思う方もいるようですが
山に行き
美しく色付いた紅葉を
眺め楽しむことをいいます。

紅葉という言葉は
万葉集にも読まれており
奈良時代から
行われていたことがわかります。

ただ、紅葉は山に行かなければ
鑑賞することができないため
平安時代には
あまり行われていなかったようです。

紅葉狩りが始まったのは
室町時代以降。
一般庶民に広がったのは
江戸時代になってからです。

江戸時代の中期
お伊勢参りや熊野詣でが流行り
紅葉狩りを楽しむ習慣が生まれました。

現代では当たり前の習慣ですが、
紅葉という樹木は存在してなく
紅葉は、カエデ科の樹木を指します。

***************
もみじの語源は
染め物の「揉み出づ」
***************

ベニバナの花びらを使い
染める紅花染めは
花びらに含まれる
紅色と黄色の色素を
染めたもの。

真水に入れ揉むことで
黄色い色素を揉み出し
アルカリ性の灰汁に
浸して揉むことで
その色は一気に
紅へと変化します。

この色の変化が
秋の紅葉に似ていることから
付いたのです。

紅葉の語源が
紅花染めに由来していたなんて
嬉しくなりました。

***************
秋といえば紅葉
自然の色の移り変わりと
染めの変化を重ね合わせる
***************

言葉ひとつでも
自然と共に生き
日本の文化を習慣を
育んできたことがわかります。

色を纏うことも
着物の楽しみのひとつ。

着るもの
食べるもの
自然界の恵み
全てに感謝し
大切に育んできた証を
受け継いでいく喜び。

ひとつひとつを
これからも大切に
丁寧に生きていきたいと
思いました。

衣食住の最初にくる

*****
*   *
* 衣 *
*   *
*****

昔から受け継がれてきたものには
意味がある。

先祖から受け継いできた「衣」は
大切に受け継いでいきたい
日本人の心です。

自然と共に生きるとは・・・
改めて心に問いていただけたら
嬉しいです。

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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