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風習の違い

メルマガバックナンバー

一日遅れの配信となり
申し訳ございません。

2023年9月29日は「満月」
そして、中秋の名月でもあります。

満月は月全体に太陽の光をいっぱい浴びているので
パワフルな月のエネルギーが満ちています。

今月も空で輝いているお月様から
心のエネルギーをいただきませんか?

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◆◇◆ 風習の違い◆◇◆
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前回のメールマガジンでは
「骨格に合わせた着物」について
お話をいたしました。

日本人と西洋人の
骨格の違いが
生活様式の違いが
私たちのカラダに
どんな影響を与えているか
知っていただけたら
嬉しいです。

さて、今日は
中秋の名月なので
「風習の違い」について
お話ししたいと思います。

中秋の名月を英語で表現すると
Harvest moon(ハーベスト・ムーン)
収穫月です。

何故、このような表現になったかというと
満月の頃は、お月様が明るいので
夜でも収穫ができるからだそうです。

中秋の名月は
もともと中国の習わし
唐の時代の
「中秋節」に由来します。

中国の中秋節は
丸い月と家族円満をかけており
遠く離れた家族も
そのときは揃って一緒に食事をとり
月餅を食べながら
家族の団欒を祝います。

日本に伝わってきたのは
平安時代のこと。
宮中の習わしとなりました。

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お月見は
直接お月様を愛でるのではなく
杯や水面に映ったお月様を
好んで愛でていました。
***************

中秋の名月の頃
茶道では床間に
こんな軸を
よく掛けます。

「掬水月手在」
みずをきくすればつきてにあり
唐の詩人
于良史(うりょうし)の句で
遠くにある月も
水を手に掬う行為により
自分の手の平の中の
僅かな水面に映すことができる。
と読み解きます。

平安時代に
思いを馳せますと
何とも風流な気がいたします。

江戸時代になると
庶民も中秋の名月を
楽しむようになります。

そして、月を鑑賞するだけでなく
月に農作物の豊作を願う
意味も付け加えられたのです。

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江戸時代は文化の要。
庶民に様々な文化が伝わり
一気に広がっていったのですね。
***************

争いのない江戸時代
お月様と五穀豊穣を結びつけ
庶民に広める意味が
そこにはあったのですね。

お芋の収穫に近いことで
「芋名月」ともいわれる
「中秋の名月」

今年もお飾りをして
月を愛でてくださいね。

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◆◇◆ お月見の文様 ◆◇◆ 
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お月見といえば
「すすき」が思い浮かびますが
この時期の着物の文様にも
「すすき」はよく描かれています。

本来、お月見には
稲穂を飾り豊穣を願うのですが
現在は、すすきを稲穂に見立て
飾ることが多いようです。

お花屋さんでも
稲穂ではなく
すすきをよく見かけます。
すすきに見立てのは
すすきには
魔除けの効果があるから。

すすきには
災いから収穫物を守るという
意味があるのです。

***************
飾り物ひとつでも
必ず意味があり
私たちを災いから守り
幸せを願っていた。
***************

これが日本人の
当たり前の習わしであり
私たちは、こうして
先人たちに守られ
受け継がれてきたのです。

着物には
文様があり
色があります。

以前もお伝えしたように
着物を身に纏うことで
私たちは見えない力から
身を守ってきました。

9月には9月の
秋には秋の文様を
身に纏う。

着物を着るということは
ただ単にファッションとしての
お役目だけでなく
もっともっと深い意味があるのです。

着物が何故
日本人の衣服として誕生したのか
先週に引き続き
今週もまた
奥深い意味があります。

衣食住の最初にくる

*****
*   *
* 衣 *
*   *
*****

昔から受け継がれてきたものには
意味がある。

先祖から受け継いできた「衣」は
大切に受け継いでいきたい
日本人の心です。

自然と共に生きるとは・・・
改めて心に問いていただけたら
嬉しいです。

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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