着物道情報着物を、あなたと共に

INFO着物道から着物に関する各種の情報をお届けします。

7

【着物道通信 No.25】

メルマガバックナンバー


着物と洋服、どちらが涼しい?~

きものは心の栄養!
もっとも輝く日本女性になるための着物への道 谷加奈子 です。

2017年7月9日、今日は「満月」です。

満月は月全体に太陽の光をいっぱい浴びているので
パワフルな月のエネルギーが満ちています。

今年の梅雨は
各地で変化が起こっていますね。
今夜の満月は
全てを照らして欲しいです。

私は今まで
着物からたくさんのことを
学ばせてもらいました。

日本の伝統や文化が
置き去りにされた時代。

着物が好きであることが
悲しかった時代もありました。

それでも
着物を着ることで
人の暖かさに触れ
自信につながり
健康に目を向け
笑顔になれました。

着物には、ファッションだけでなく、
隠された日本人の智慧と魅力があります。

少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇着物と洋服、どちらが涼しい?◇◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━

7月7日は七夕であり、小暑でしたね。
季節の節目を迎え
これからが夏本番!
7月22日の大暑までは小暑の季節です。

今は、温風至(あつかぜいたる)季節。

梅雨明け頃は
湿った暖かな空気が
流れ込みやすいため
雷雲が発生しやすく
突然の雷雨
突風が起こりやすくなります。

二十四節気に
七十二候

昔の人は
自然をよく
観察していたんですね!

この季節になると
いつもいただく声

「着物、暑くないですか?」

着物好きな方も
蒸し暑さで
着物でのお出かけを
考えてしまう方が
多いようです。

確かに
着物は暑いです。

着物は
ある程度省略しても
着る枚数は
冬の時期とあまり変わりません。

この点が
洋服と違います。

着物と洋服では
どうしたら
「涼しく」感じられるか
考え方に違いがあるのです。

洋服は
薄着になることによって
涼しさを感じます。

着物は
素材を変えることによって
涼しさを感じます。

毎日洋服を着ている
目線で見れば
当然

「着物は暑い!」
と感じます。

私は毎日着物生活なので
着物を着ても
洋服生活の時よりは
カラダが慣れています。

また、着物を着て
涼しくする工夫もしています。

そして
洋服の「薄着」は
少し苦手です。

つまり
毎日の積み重ねで
皮膚感覚も変わってきた・・・
というわけです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇木綿と麻、それぞれの役目◇◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━

先日、皮膚感覚がすごいなあ~
と思う出来事がありました。

冷房設備のない劇場に
着物を着て行ったときのことです。

ついつい
面倒になって
既製品の半襦袢で
済ませてしまったら
もう大変!

袖の部分が
化学繊維だったので
熱くて熱くて
腕に汗とともに
べったりと
付いたまま・・・

袖をまくらなければ
涼しさを得ることが
できませんでした。。。

そうなんです!
着物を着て
涼しくする工夫は
まず素材にあります。

木綿は汗を吸うもの。
麻は汗を吸わないもの。

木綿は汗を吸うことで
涼しくしてくれます。

麻は、汗を吸わない点では
化学繊維と同じですが
麻は汗をかいても
サラッとしています。

なぜなら麻は
肌との間に
空気の通り道を作り
風を通すことによって
涼しく感じさせてくれるからです。

私たち日本人は
自然とともに育んできた民族です。

盛夏はとくに
着物の素材が多く
麻があり、芭蕉布があり
地域によって
涼しさを感じるために
素材で織りで工夫してきました。
先人たちの智慧は
日本の気候を考えて
育まれてきたもの。

今年もそろそろ
浴衣の季節です!
素材からご自身の
「涼」をみつけて
お出かけ計画立ててみませんか?

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

RELATED

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP