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季節の表し方

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2024年3月10日は「新月」

新月とは
月の満ち欠けのリズムに合わせて
約29日に一度、新しく月が生まれる日。
「新しく生まれる」って素敵な言葉ですね。
昨日は、新たなスタート、始められましたか?

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◆◇◆ 季節の表し方 ◆◇◆
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前回のメールマガジンでは
「着物を着るとなぜ心が整うの」について
お話をいたしました。

日常と非日常
着物は一枚一枚重ねることで
心とカラダを整えていたのです。

先人たちが大切にしてきた
日本の民族衣装「着物」の
本来の意味を
心に留めていただけたら
嬉しいです。

さて、今日は
「季節の表し方」について
お話ししたいと思います。

3月に入り
雪が散らついたりと
春の足音は
まだ先のようですが
そんな中でも
日々の生活に
「春」を感じていますか?

また「春」を取り入れていますか?

私たちにとっての「春」には
色々な表現方法がありますね。

例えば「お雛祭り」では
「桃の花」が
お花やさんを
賑わせています。

同じ時期に
「菜の花」も登場しています。

また、春が近づいてくると
「ニュース」では
必ず「桜前線」が
話題にのぼります。

日本人にとって
「桜」は特別であり
春といえば
「桜」が一番先に上がる方が
多いことと思います。

季節に咲く花は
ストレートに「春」を表しますが
間接的に「春」を表現すると
何が浮かんできますか?

次に浮かんでくるのは
色ではないでしょうか。

春の色といえば
桜色=ピンク色ですね。

梅の花から始まり
桃の花もピンク
締めくくりは桜の花。

それぞれの花は
色の名前にもなっています。

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自然とともに生きてきた
先人たちからの感性が
色の名前にも現れているのです
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春色の名前
一緒にあげてみませんか?

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◆◇◆ 着物で季節を表現 ◆◇◆ 
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春の装いが
店頭に並ぶとき
パステルカラーが
目に留まるからでしょうか。

洋服で季節を表現するとき
私はパステルカラーが
頭に浮かびます。

パステルカラーとは
原色に白を混ぜた
淡い色を指します。

日本語でいうと
薄くて淡い色です。

そして素材も
軽快なものが多くなりますね。

では着物はどうでしょう。

洋服よりも面積が大きく
合わせるものは
真冬も真夏も変わらず

長襦袢・着物・帯
帯揚げ・帯締め

この5つのアイテムで
季節を表現します。

3月4月は袷の時期。
裏地が付いた着物になります。

素材は、絹・綿。

生地の質感が
春先は軽やかに見えるものを
選ぶ方が多いです。

そしてとても大切な模様が
ここに加わります。

着物には
暗黙のルールのようなものがあり

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季節の先取り
***************

を重んじています。

桜が満開なのに
桜が満開な着物は
あまり良しとはしない・・・

これが日本人の心なのですが

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自然と共に生き
自然を大切にしてきた先人たちは
季節を先取りすることで
これから巡りくる季節を感じ
楽しみに待ち
新たな季節が巡ってきたら
自然に感謝し
愛でていたからです
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着物はあくまでも
自然を模したもの。

纏うことで
季節を感じてもらう
また思い出してもらうもの。

5つのアイテムで
季節を表現し
感じてもらう

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とても高度な学びなのです
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日々、考えることで備わる感性。

季節を表した襲の色目は
平安時代から存在していました。

「3月の着物学び講座」
平安貴族に学ぶ襲の色目
https://www.kimono-maruya.com/read/detail/id=420

二十四節気
七十二候
そして年中行事

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日本にはどれだけ
感性を磨く機会があるのでしょうか
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3月10日は
七十二候では「桃始笑」
桃ん花が咲き始めるころです。

ピンク色ではなく
日本の色の名前
思い出してみてくださいね。

衣食住の最初にくる

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*   *
* 衣 *
*   *
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「着物を知れば日本が見えてくる」

昔から受け継がれてきたものには
意味があります。

先祖から受け継いできた「衣」は
大切に受け継いでいきたい
日本人の心です。

心を整えるための衣服
着物を別の角度から見ていただけたら
嬉しいです。

着物とは
日本人の豊かで
深い感性を磨くための
着ることで学べる衣。

感性を磨くことで
美しさも磨かれていきます。

日本人のDNAにある
美しい心を刺激するのも
蓋を開けるのも
花開かせるのも
ご自身の心次第です。

あなたはどこで
日本人として備わっている
感性を磨いていますか?

着物を通して
日本人の持っている
素晴らしい能力を
一緒に学びませんか?

着物には、ファッションだけでなく、
心身共に成長するための
隠された日本人の智慧と魅力があります。

着物道では
少しずつ
このメルマガを通して
着物の持つ魅力を
感じていただけたら
嬉しいです。

また、インスタグラムでは
目でも楽しんでもらえるよう
私の着姿も載せています。 

@kimonodo_tanikanako

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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